「自分」について

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私には夢がない。なりたいものもないし、この一つを選んでそれだけに情熱を注ぎ込めるというものもない。専攻についても、ただ適性があるだけだ。情報科学の講義は聞いていて興味は持てるし、レポートもある程度好きでやっている。それだけやってていいよ、と言われたら、自分の好奇心を刺激しながらどんどんやっていけるだろう。しかし、ここで私が考えたい「自分」とは、選択においてどれをやるかという「意志」である。

私は意志が弱い。平たく言えば、甘えん坊で自分の楽な選択を選ぼうをしてしまう。時間が空けば、暇つぶしである。人からさせられるもの以外で、なんからの目標や意志を持って行動を起こすことができない。何かを見つけたい。人生の目標となる何か――いわゆる夢――を見つけたい。現状の自分に不満を抱えているし、もっと夢に向かって邁進する理想の自分を探したい。自分探し症候群とでも言えようか。

ここで、私の過去について顧みてみたい。「自分」を探す手がかりはどこかにあるだろうか?

小学校の頃、当時から太っていたせいもあり、汚い物でも見るような目で見られたり、多少なりともいじられている被害意識とか他の友達から劣等感を感じていた。しかし、私はどちらかと言えばいじめる側であった。いわゆる引っ込み思案であったが、いじめられっ子のクラスメートをいじめることで自分を守ろうとしていたのだろうか。また、当時強く自分の中の差異性を見出そうとしていたように思う。小学校2年生の夏休みにThomas. A. Edisonの伝記を読んだ。発明に強く惹かれ、科学的好奇心も育っていた。一応成績は良い方で、勉強など分からないことがあると頼ってくる友達もいた。そういったことで優越感を感じ、自分の中の劣等感を忘れられていた。

中学に入ると、他の小学校出身の頭の良い生徒とも机を並べるわけで、そこそこの成績だったが、とりわけという程ではなかったと思う。ただ、真面目そうな見た目のおかげで頭は良さそうに見られていたようである。いじめ(と言うほどものもではないと受け止めようとしていたが)は、いくつか身体的特徴などを加えて精神的な攻撃の面でエスカレートした。一方で、自分自身もそういった周囲にどう対応していったらいいかを身に付け出した。自分の、いわゆる、キャラを創り上げ、人間関係を円満に築き上げられるようになった。高校受験に際して、地元でのトップ校を受けた。なぜか、なんとかなるだろう、受かるのではないかと考えていた。授業は真面目に受けていたし、中3の頃は成績もかなり伸びていた。結果、第一志望校合格だった。

この高校受験での成功が私に一つの経験を残した――やればできる。この当時、やればできるのだから、何をやるかということが重要、自分が興味を持ち、能力が発揮できることを行うことが重要であると考え出した。勉強については、怠け始めてしまった。勉強が分からなくなるということはなかったが、古典など何をすればいいのか方法論(勉強法)が分かってしまえば、それ以上興味はなく、成績は芳しくなかった。一方で英語は俄然興味が湧き出し、予習などには何時間も費やしていた。数学についても、時期は大学入試勉強に取り組み始めてから少し時間が経過してからではあるが、面白いと思うようになり、難しいけれども変わった入試問題を嬉々として解いていた。

そう、私の高校では文理のコース分けが2学年に進級する時に行われるのだが、私は迷わず理系コースを選択した。それから自分はコンピュータなど情報分野に適性があると確信し、後は大学へ進学すればいいだけだと思っていた。SEにでもなれればいいと思い、あとは実際に就職する時に何とかなるだろうと思っていた。

今私は興味+αを探している。大学の次は就職というモラトリアムを感じ、このままでいいの非常に不安になっている。迷いに迷っているのだ。もっと大きな情熱や夢がなくてはならないのではないだろうか、今やっていることが本当に正しいのか、考えれば考えるほど分からなくなる。上のような自省を行ってみたところで答えは見つからない。ただ、今日常に埋まりこんでいる自分は本当の自分ではない気がする。人間関係を築き上げるために創り出したキャラクター、その他者との関係を離れて、自分自身と向き合った時、そこにはなにも見えない。重要なのことは、過去を振り返り自己分析を行うことではなく、今ここにある「自分」に対して揺さぶりかけ問いかけることである。どうやって?

その一つが留学であるかもしれない。大学生活という日常を離れて自分を問い詰めてみたい。一人旅でもいい。深く自分のアイデンティティを刺激する行動を今起こしたい。

当分は自分探し症候群から抜け出せそうもない。でも、進歩したい。自分を探し続けているだけでも駄目だ。答えなどあるかどうかすら分からない。しかし、今しかない。何かしなくては。思っているだけでは駄目だ。行動と一致させたい。一瞬一瞬を無駄にせず、動け!

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