早朝の目黒駅。
交差点で大量の通勤者が信号待ちをしている中、雑誌を掲げる男性。
この男性には好感が持てる。
なにせ、売るつけがましくなく、朝職場へと向かう私の領域に
入ってくることがないからだ。
道端でものを売る人にしては珍しい。
とはいえ、いつも私はただ通り過ぎるだけ。
そういった意味ではこの人が売ろうとしているものが広まる
気配はない。
そんなある日。
男性にペットボトルの飲み物を差し入れる女性。
男性も嬉々として話だし、丁寧に差し入れられたものを受け取る。
女性も応援するかの笑みで、話し込んでいる。
珍しい光景。
いつもは無愛想なくせに、やっぱり誰かにかまってほしいのだなと
ふと気づいた瞬間。
多分、人間の本質。
そんな風に、人が見過ごすような出来事を見、
自分なりの意義やつながり、
もっといえば幸せを感じることができたら、
きっと世界一の幸せ者になっていけるだろう。
そんな風に生きていけることを切望している。
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